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DRIVE CIRCUIT

MOSFETスイッチ入門

Nch / Pch MOSFETで電球をON/OFFする、基本の使い方

1MOSFETの記号

MOSFETには3本の端子があります。ゲートにかける電圧で、ドレインとソースの間をON/OFFする「電圧で動くスイッチ」です。

G D S G S D Nch MOSFET Pch MOSFET

ON/OFFを決めるのは「ゲートとソースの間の電圧 Vgs」です。ゲート単体の電圧ではなく、ソースから見たゲートの電圧で考えるのがポイントです。

2Nch MOSFET:ローサイドスイッチ

FETを負荷とGNDの間(ロー側)に置きます。ソースがGNDにつながるので、ゲートに+Vをかけるだけで Vgs = +V になり、ONになります。

電源 +V 電球 スイッチ Nch G D S 0V プルダウン抵抗 10kΩ 程度 GND GND クリックでスイッチを切り替え
電流の流れ
スイッチ
OFF
ゲート電圧
0V
Vgs
0V
FET
OFF
電球
消灯

プルダウン抵抗が必要な理由:ゲートはコンデンサのように電荷をためます。抵抗がないとスイッチを離しても電荷が残り、ONのままになったり、ノイズで勝手にON/OFFしたりします。プルダウン抵抗が、スイッチOFFのときにゲートを確実に0Vにします。

3Pch MOSFET:ハイサイドスイッチ

FETを電源と負荷の間(ハイ側)に置きます。ソースが+Vにつながるので、ゲートを0Vに下げると Vgs = −V になり、ONになります。

電源 +V プルアップ抵抗 10kΩ 程度 +V Pch G S D 電球 スイッチ GND GND クリックでスイッチを切り替え
電流の流れ
スイッチ
OFF
ゲート電圧
+V
Vgs
0V
FET
OFF
電球
消灯

プルアップ抵抗が必要な理由:Pchは「ゲートがソースと同じ電圧(+V)」のときにOFFです。プルアップ抵抗が、スイッチOFFのときにゲートを確実に+Vに保ちます。

4Nch と Pch の比較

Nch(ローサイド)Pch(ハイサイド)
FETの位置負荷とGNDの間電源と負荷の間
ソースの接続先GND+V
ゲート抵抗プルダウン(GNDへ)プルアップ(+Vへ)
ONにするにはゲートを+Vにするゲートを0Vにする
ON時の Vgs+V(プラス)−V(マイナス)
電流の向きD → SS → D
よく使う場面LED・モーター・リレーの駆動など、一般的なスイッチ電源ラインごとON/OFFしたいとき、負荷のGNDを共通にしたいとき

迷ったらNch:同じサイズなら、Nchのほうが一般にON抵抗が小さく安価で、種類も豊富です。基本はNchのローサイドスイッチから始めるのがおすすめです。

5補足:ボディダイオードについて

データシートや部品の記号では、ドレインとソースの間にダイオードが描かれていることがあります。これはMOSFETの構造上どうしてもできてしまうボディダイオード(寄生ダイオード)です。

G D S G S D Nch Pch